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紫陽花 [ui Nagano]

和菓子「あじさい」.jpgこちらお山は初夏の陽気につつまれています。

紫陽花も咲き始めました。

今日は久しぶりの和菓子作りです。

季節のうつろいをギュッと小さな世界に表す和菓子の存在は

日本ならではだな、と作るたびに感心してしまいます。

初夏にふさわしい一品は「紫陽花」です。

練切餡のまわりに3色の錦玉寒をあしらいました。

紫陽花の葉を敷いたガラスの器に並べて涼しげに。

これを、ちょうど幼稚園で催される細川律子さんの

朗読会への持ち寄り一品にすることにしました。

木漏れ日の中での朗読会。

岩手ご出身の細川さんのやさしい声と東北訛りの語りに宮沢賢治の世界にググッと

引きこまれました。

今回の朗読は「貝の火」。 読んだことはありませんでしたが、主人公のうさぎや

他の動物たちの様子、植物や自然の情景が目に浮かび、聞き入りました。

私が初めて宮沢賢治の作品に出会ったのは、小学校の美術の時間。

「銀河鉄道の夜」でした。

この作品の朗読を聞いて、好きな一場面の絵を描く、という授業でした。

今日また自分なりのイメージで「貝の火」の一場面を描いてみたいなと思いました。

朗読会が終わって、恒例?の一品持ち寄りで楽しい昼食会が始まり、

お腹が満たされた頃、ゴゴゴーッと地鳴りとともに強震! 震度5弱でした。

積んであった暖炉用の薪もドドドーッと崩れてヒヤリでした。

そういえば細川さんが教えて下さいましたが、賢治さんも震災の大津波があった年に

誕生し、37年後のまた震災の大津波があった年に没したとのこと。

東日本大震災以降、宮沢賢治の作品が多く読まれるようになったそうですが、

復興にかける人々の想いに寄り添えるやさしさがあふれているからかもしれませんね。

私もまた時の流れにいろいろな想いを忘れそうになっていましたが、

また今日の出来事で想いを寄せることを始めようと思いました。

 

 

 

 


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